商品番号:220221
- 発行国:
- 古代ギリシャ
- 地方名:
- レスボス島
- 都 市:
- ミティリーニ(ミュティレネ)
- 発行年:
- BC454-BC427
- 額 面:
- ヘクテ(1/6スターテル)
- 金 性:
- EL
- 表図柄:
- アポロ神
- 裏図柄:
- 子牛
- サイズ:
- 10.5mm
- 重 量:
- 2.54g
- 状 態:
- VF Well centered
紀元前5世紀のエーゲ海、レスボス島で発行されたヘクテ貨。このわずか1cmの小さなコインは、金と銀の自然合金エレクトラムによって造られており、当時はおよそ1/6スターテルの価値に相当したとみられています。
表面には月桂冠を戴くアポロ神(アポロン)の横顔像が打ち出されています。月桂樹はアポロ神の聖樹とされ、様々なコインに表現されたアポロ神はほぼ月桂冠を戴いています。
オリュンポス十二神に数えられるアポロは、大神ゼウスの息子であり、月の女神アルテミスとは双子の関係とされています。詩歌や芸術の才能を司り、神託をもたらす予言の神とされました。また治癒や弓術、光明といった様々な側面を持つ神として、古代ギリシャ・ローマ時代には広く信奉されました。その姿は美しい青年像であり、古代人にとって理想的な「永遠の美」を体現する神として、数多くの彫刻や壁画といった芸術作品に表現されています。
コインの裏面には子牛の頭部が表現されています。アポロ神は多くの牛を飼う牧畜の神としても知られていました。神話では弟であるヘルメス神がアポロ神の牛を盗み、その牛の腸で竪琴を作ります。この竪琴を気に入ったアポロ神は、カドゥケウス(伝令の杖)と竪琴を交換し、その後それぞれを象徴する持物になったとされています。