
商品番号:217467
- 発行国:
- チェコスロヴァキア
- 発行年:
- 1951
- 額 面:
- 100コルン
- 金 性:
- Silver500
- 造幣数:
- 1,000,000枚
- 表図柄:
- クレメント・ゴットワルト
- 裏図柄:
- チェコスロヴァキア共和国国章
- サイズ:
- 31mm
- 重 量:
- 14g
- 資 料:
- KM33
- 状 態:
- UNC
《チェコスロヴァキア共産党30周年記念》
クレメント・ゴットワルト(1896-1953)はチェコスロヴァキア共産党の書記長であり、第二次世界大戦後には首相や大統領を歴任した。ソ連の支持を後ろ盾に独裁者として君臨し、反対勢力を粛清して権力を集中。スターリンに倣って個人崇拝を推し進め「小スターリン」と綽名された。当時のチェコスロヴァキアではロシア語教育が進められ、スターリンとゴットワルトを神格化するプロパガンダが広められた。チェコ東部の都市ズリーンは1949年から「ゴットワルドフ」に改称され、ブラチスラヴァの主要な広場は「ゴットワルト広場」と名付けられた。現在ヌセルスキー橋と呼ばれているプラハの橋も「ゴットワルト橋」と呼ばれ、隣接する地下鉄駅もゴットワルドヴァ駅と称されていた。
チェコスロヴァキア共産党の結党30周年を記念して発行されたコインにもその肖像が表現され、国家規模による個人崇拝の推進が窺える。当時のソ連をはじめとする東欧諸国において、存命中の指導者がコインに表現されるのは極めて異例だった。
1953年3月にスターリンが没すると、葬儀に参列するため体調不良を押してモスクワに向かうも帰国した直後に容態が悪化。スターリンの死去からわずか9日後にゴットワルト自身も没した。遺体は防腐処理を施され、プラハ中心部のヴィトコフの丘に建立された霊廟に納められた。その後、全国の主要都市や学校、工場でもゴットワルトの追悼式典が催された。
しかし1956年にソ連でスターリン批判と再評価が始まると、チェコスロヴァキアでもゴットワルトに対する否定的な評価が噴出し、個人崇拝路線は修整された。各地に冠された地名は徐々に改称され、1962年には霊廟に納められた遺体も撤去された。現在も暗い時代の独裁者としてチェコでの評価は低く、度々ゴットワルトの墓標に落書きがされる事件も起こっている。