商品番号:211960
- 発行国:
- フランス
- 造幣都市:
- パリ
- 発行年:
- 1860
- 額 面:
- 20フラン
- 金 性:
- K900
- 造幣数:
- 10,219,917枚
- 表図柄:
- ナポレオン3世
- 裏図柄:
- 額面・リース
- サイズ:
- 21mm
- 重 量:
- 6.4516g
- 資 料:
- VG1061/KM781.1/Fr573
- 状 態:
- VF+
第二帝政時代のフランスで発行された20フラン金貨。表面に打ち出されたナポレオン3世(在位:1852年~1870年)の横顔肖像は端整な紳士風の顔立ちで、髪の毛の流れも細かく表現されています。月桂冠を戴く後期の肖像とは異なり、威厳あふれる姿よりも親しみのある印象です。
発行された1860年は、フランス・イギリス連合軍が清国と戦い(アロー戦争、第二次アヘン戦争)、アジアへの進出を本格化させた時期です。日本では幕末にあたり、同年には桜田門外の変が勃発しました。
皇帝ナポレオン3世 (1857年頃)
当時のフランスにおいて最も一般的な金貨はこの20フラン金貨でした。20フランは現在の日本の購買力に換算すると、およそ2万円ほどの価値があったとされています。フランスでは代表的な金貨であり、19世紀初頭、ナポレオン・ボナパルトの時代に発行が開始されたことから「ナポレオン金貨」とも呼ばれています。ナポレオン1世以降、政権が代わっても20フラン金貨は同じ規格で造幣され続け、甥のナポレオン3世の時代には特に多く発行されました。