商品番号:206171
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- ローマ
- 発行年:
- AD248
- 額 面:
- アントニニアヌス
- 金 性:
- AR (Silver)
- 表図柄:
- フィリップス1世(フィリップス・アラブス帝)
- 裏図柄:
- 雌狼とロムルス&レムス兄弟
- サイズ:
- 22mm×23mm
- 重 量:
- 3.86g
- 資 料:
- RIC15 / RSC178 / RC8957
- 状 態:
- EF-
3世紀半ばの古代ローマ帝国で発行されたアントニニアヌス銀貨。このコインは、ローマ建国千年にあたるとされるAD248年に発行されたものであり、この歴史的節目を祝すために造られました。
当時の皇帝 フィリップス1世(フィリップス・アラブス)は自らの権威とローマの国威を発揚する為、ローマ建国千年祭を盛大に開催しました。首都ローマには帝国中から珍獣が集められ、連日パレードや剣闘士試合が華やかに執り行われたと伝えられています。また一連の祭典に合せて記念コインも発行され、アジアやアフリカの珍獣が表現されたものが残されています。
このコインの裏面には、ローマ建国神話に登場する有名な場面、幼きロムルス、レムス兄弟に乳をやる雌狼が表現されています。
伝説では、アルバの王女が軍神マルスとの間に授かった双子がロムルスとレムスだったとされています。アルバ王はこの双子を抹殺するよう命じましたが、命じられた兵士はティベリス川に流しました。そして流れ着いた先で狼に見つかってしまいますが、この雌狼は自らの母乳を幼い双子の兄弟に与え、命を救ったのです。
ローマ建国者の出生の奇跡は古代ローマで広く知られ、彫像や壁画にも盛んに描かれたテーマでした。ローマの建国千年目の記念にふさわしいデザインとして、この年に発行されたコインにも採用されたのです。