商品番号:110160
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 地方名:
- エジプト属州
- 造幣都市:
- アレクサンドリア
- 発行年:
- AD132-AD133
- 額面:
- テトラドラクマ
- 金性:
- Billon(低品位の銀)
- 表面図柄:
- ハドリアヌス帝
- 裏面図柄:
- ナイル神&ワニ
- サイズ:
- 29.6mm(枠込み)
- 重量:
- 14.78g(枠込み)
- 資料:
- RC3740
- 枠素材:
- Silver925
古代ローマ帝国で使用されていたコインをペンダントに加工しました。周囲のシルバー枠には大胆な切り込みが施されており、コイン縁部分の感触を楽しめるようC型枠で囲っています。バチカンのデザインは矢羽です。
使用されているコインは、当時ローマ皇帝直属の属州だった古代エジプトで発行、使用されていたものです。貨幣単位はギリシャなどと同じ「ドラクマ」であり、テトラドラクマとは「4ドラクマ」を意味してます。コインの材質は「Billon」と呼ばれる低品位の銀で造られています。
表面にはハドリアヌス帝(在位:AD117年~AD138年)の肖像が打ち出されています。ハドリアヌス帝はローマ五賢帝の一人に数えられた皇帝であり、イギリスの古代遺跡「ハドリアヌスの長城」でその名が知られます。また、日本では映画『テルマエ・ロマエ』で一躍有名になりました。
ハドリアヌス帝は「旅する皇帝」と呼ばれ、その治世中に帝国の各地を巡幸視察しました。北はイギリス、南はエジプトまで赴き、精力的に帝国の安定に尽力しました。特にエジプト滞在を気に入ったハドリアヌス帝は、愛人の美少年アンティノウスと共に長くナイル川流域で過ごしたと云われています。
コインの裏面にはナイル川の河神が横たわる姿で表現されています。リラックスした様子のナイル神は、左腕で豊穣の角(コルヌ・コピア)を抱き、右手でナイル川に繁る葦を手にしています。傍らにはナイルワニ(クロコダイル)を従えています。
神殿の壁画に刻まれたナイル川の神「ハピ」 左右でナイル川の上流(上エジプト)と下流(下エジプト)を表す
このナイル神像は、古代エジプト神話のナイル川の神「ハピ」が基になっているとみられます。ハピ神もコイン上に刻まれたナイル神と同じく、乳房が垂れ、腹が出た肥満の男性像として表現されています。ローマ風にアレンジされた古代エジプトの神の姿であり、ローマとエジプトの文化融合を示すものです。
※使用されているコインが本物であることを保証する当社発行の「コイン保証書」をお付けします。