
商品番号:110089
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 鋳造都市:
- アンティオキア
- 発行年:
- AD308-AD309
- 額面:
- フォリス
- 金性:
- Billon
- 表面図柄:
- ガレリウス帝
- 裏面図柄:
- ゲニウス神立像
- サイズ:
- 27mm
- 重量:
- 8.9g (コイン本体)
- 資料:
- RC14519var
- 枠素材:
- SV925
4世紀初頭のローマ帝国で使われていたコインを用いた、本格的古代コインペンダント。バチカン(チェーンを通す管)は矢羽デザインです。かつて、ヨーロッパから中東、アフリカ、中央アジア、南アジアに至る広い地域の各地では、古いコインをペンダントにする風習がありました。その形成は古代ギリシャ時代から存在したと考えられており、遺跡や古代の墓から発掘されるコインには、ペンダント用の孔が空けられた跡が見られるものも多々確認されます。殆どのコインは遺跡から発掘され、オークションを通じて市場に出てくるコインです。
表面には四帝分治体制(テトラルキア)時代の東方皇帝ガレリウス(ガイウス・ウァレリウス・マクシミアヌス・ガレリウス)の肖像が打ち出されています。裏面にはローマ人男性の守護神ゲニウスが表現され、その下部には発行都市であるシリア属州都アンティオキアを示す「ANT」の銘が刻まれています。
ガイウス・ガレリウス・ウァレリウス・マクシミアヌスはダキア出身の農民とされ、後に軍人として頭角を現し、ディオクレティアヌス帝によるテトラルキア(四帝分治)が始まると帝国東方の副帝に任じられました。305年5月には正帝に昇格し権力を強化しようとするも、反旗を翻した西方のコンスタンティヌスやマクセンティウスと対立し内戦に至りました。
副帝から正帝の治世を通してキリスト教徒を徹底的に迫害したとされ、さらには奇病による壮絶な最期を遂げたことから、後世には神罰が下った非道な暴君として印象付けられています。