商品番号:101570
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- ローマ
- 発行年:
- AD208
- 額 面:
- デナリウス
- 金 性:
- AR(Silver)
- 枠素材:
- Silver925
- 表面図柄:
- ゲタ
- 裏面図柄:
- ゲニウス神立像
- サイズ:
- 24mm×25mm
- 重 量:
- 9.76g
- 資 料:
- RC7187
- 状 態:
- VF toned, flan cracked
古代ローマ帝国の最盛期に造られた貴重なコインを、本格的な手作りペンダントに仕上げました。独創的なC型枠を施した、世界に一点のみのコインジュエリーです。C型の部分はコインの縁を触れるようになっており、経年変化による当時のひび割れをそのまま確認できます。
このコインは、セプティミウス・セウェルス帝を父に、ユリア・ドムナを母に、カラカラを兄に持って生まれたゲタ帝のコインです。一時は兄弟で共同統治をしていましたが、22歳で兄カラカラによって殺害された悲劇の皇帝です。尚、このコインはゲタが「副帝」だった時期に造られました。
189年にセプティミウス・セウェルス帝とユリア・ドムナ妃の間に生まれたゲタは、一歳年上の兄であるカラカラに次ぐ地位を与えられ、211年に父帝が崩御すると兄の共同統治帝として即位しました。
しかし兄との関係は即位前から非常に悪く、即位後も反目し続けていました。共に帝位に就いてからわずか数ヶ月で兄弟は半ば絶縁状態となり、互いの毒殺や帝国の分割までも目論まれるようになりました。兄弟間の対立に心を痛めた母ユリア・ドムナは仲介を試みますが、その席でカラカラは刺客を差し向けて弟を殺害しました。
ゲタの最期 (ジャック=オーギュスタン=カトリーヌ・パジュー作)
母親に抱かれながら息絶えたゲタは、わずか10ヶ月の帝位を終え、その後は兄カラカラ帝による記録の抹消が断行されました。歴史家カッシウス・ディオの記述によれば、カラカラ帝はゲタの支持者と見做した人々を悉く粛清、さらに弟の彫像を次々に破壊し、それを支えていた土台の石にすら怒りをぶつけたとされます。碑文や壁画からもゲタの名や肖像が削除され、ゲタの肖像が刻まれた貨幣さえも回収し、それらをすっかり鋳潰してしまったと伝えています。
※全ての古代コインジュエリーには、コインが本物であることを保証する当社発行の「コイン保証書」が付属します。