商品番号:101105
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 発行年:
- AD244-AD245
- 額面:
- アントニニアヌス
- 金性:
- AR (Silver)
- 枠素材:
- Silver925
- 表面図柄:
- フィリップス1世(フィリップス・アラブス)
- 裏面図柄:
- パックス女神立像
- サイズ:
- 22mm×21mm (コイン本体)
- 重量:
- 4.77g (コイン本体)
- 状態:
- VF+
3世紀半ばのローマ帝国で造られた銀貨を使った、本格的な古代コインペンダントです。シルバー枠には草花紋様を施し、バチカンには「麦穂」のデザインをあしらいました。
アントニニアヌス銀貨はカラカラ帝による通貨改革によって初めて発行され、名目上はデナリウス銀貨2枚分の価値があるとされていました。「アントニニアヌス」とは後世の貨幣学上の通称であり、カラカラ帝の本名である「アントニヌス」から名付けられました。そのため、当時は何と呼ばれていたかは分かっていません。
アントニニアヌスをはじめローマ時代の銀貨は壺などに入れられ、まとまって出土するケースが多くあります。当時の人々が蓄財用に埋蔵していたものとみられ、その後回収することができなかったものが後世に発見されます。出土したコインは泥土に汚れ酸化も激しいため、特殊な洗浄薬液に浸けて意匠を明らかにし、上のイメージ写真のように乾かして判別します。
コインの表面には、光の冠を戴く皇帝 フィリップス1世(在位:AD244年~AD249年)が表現されています。フィリップスはアラビアにルーツを持つローマ皇帝として知られ、「フィリップス・アラブス」の異名で呼ばれています。
彼の治世は伝説上の建国者ロムルスがローマを建国してから1000年の節目に当たり、国家的大行事として『ローマ建国千年祭』が盛大に催されました。
裏面にはオリーヴの枝葉を掲げる平和の女神 パックスが表現されています。左側には女神の名を示す「PAX」銘が刻まれています。